バリュー株 & 高配当株 & インデックスの投資日記

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読書メモ 未知のリスクにさらされる世界の経済-3

金利やインフレのトレンドは数十年単位で推移している。

米国長期金利は1981年に15%まで上昇し、その後現在まで低下し続けている。それ以前では、1940年代に低金利であった。つまり40年の振幅をかけて金利は上昇、30年かけて金利は低下してきた。

近年の投資のセオリーは、80年代以降の金利低下の期間の資料のみを参考にしていることに注意が必要である。

一部の著名投資家が、"現在は30~40年代に似ている"といっているのはこの点がポイントとなる。

 

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米国長期金利の推移は以下の5つの期間に分けられる。

①1930-40年代

金融情勢は現在に類似しており、量的緩和によって低金利が実現している。また、戦争という莫大な需要が経済を支えていた。

②1950-1060年代

良い金利上昇の期間。FRB財務省証券を購入しておらず、趨勢的に利回りが上yそうしている。

好景気のため社債の上乗せスプレッドも縮小。米国経済が絶頂期にあり株式投資も良好な期間。

③1960年代半ば以降

景気が後退する中でインフレ率と長期金利が上昇したスタグフレーションの発生した悪い金利上昇の期間。

世界の実質成長率が低下、ニクソンショックによりインフレ率も上昇。

株式指数も悪化、債券価格も下落し、資産運用が悲惨極まりない状況となった。

④1980-1990年代

ボルカーFRB議事長の政策により、インフレが落ち着きを取り戻し、長期金利も低下する。そのおかげで株式も上昇する大いなる安定の期間。

債券、株式指数のどちらも上昇した、資産運用の黄金時代。

⑤~現在まで

量的緩和金融危機の余波が残る、金利の低位安定期。

このまま量的緩和が正常化し、良い金利上昇が可能になるのか、それとも負債のリレーに失敗し戦争などの需要喚起へとつながるのか、分かれ道となる。